新ジャンル:「新世界系」より。

芥川賞の季節でしたが舞城王太郎先生(に無理やり受賞させて覆面をはがしたる下衆なファンども)におかれましては残念でした。
朝起きたらtwitterにこんな愉快な話題があがっておりまして。
 
 
 
これは、ありそうでなかったサブカテゴリです。新ジャンルです。その発想はなかった、ってんで各方面で話題になっているようです。ちなみに筆者の”方面”は「twitter」と「はてな」しかない『竜の卵』のチーラもびっくりの二次元世界なのでとてもエコノミカル。
 
じゃあさっそく新サブカテゴリ「新世界系」を更に細分化していきましょう。なんでそんなことやる必要があるのかって、そらーないですよ。ないですけど、おもしろいじゃないですか。
おはなしを分解するっていうのは。
 

・時間の流れ

ループもの
┌┐
└┘歴史が円環状にループしている(世界の破壊&想像が三度以上繰り返されていると劇中で明言されている)。遺物(オーパーツ的なもの)は受け継がれないケースが多い(ような印象)
——
藤崎竜『封神演義』
手塚治虫『火の鳥』など
 
リセットもの
現在―未来(世界滅亡)→新世界へ
or
 ┌――┐
 |  |
―┼――┘
 └―――→
—–
時間の流れが一本道。普通はこっち。
 

・パラダイムの転換

[科学to魔法]
Sci―デストローイ-リセット→Mag
—–
科学が高度に発展しすぎて文明崩壊。
その後、魔法の時代となり(主に)中近世レベルまで復興。
沖方丁『ばいばい、アース』
川原正敏『海皇紀』
貴志祐介『新世界より』などなど
 
[科学to科学]
Sci-デストローイ-リセット→Sci
——
科学が高度に発展しすぎて文明崩壊。
だが、科学は滅びない!(あるいは非魔法文明)
宮崎駿『風の谷のナウシカ』
石田衣良『ブルータワー』
などなど。
 
[魔法to科学]
Mag-デストローイ-リセット→Sci
—-
高度に発展しすぎた魔法が世界を滅ぼし、
その後、科学のチカラで復興するお話
浅学なもので、例がおもいあたりません。
 
[魔法to魔法]
Mag-デストローイ―リセット→Mag
—-
高度に発展しすぎた魔法が世界を滅ぼし、
その後、再度魔法のチカラで復興するお話。
浅学なもので、例をおもいつきません。
 

・物語の年代(世界の発展度)

[-古代(あるいはそれ以前)]
—-
『猿の惑星』
 
[-中近世]
—-
メイン。
 
[近代以降-]
—-
C・W・スミス<人類補完機構>シリーズとか
 
 
 
おまけ
http://twitter.com/Monomane/status/7880626732
http://twitter.com/Monomane/status/7880702193
なぜ「新世界系」がみんな大好きなのか。
これは「世界観の説明に説得力もたすのが楽だから」の一点に尽きます。
 
“Q. なぜ、主人公たちは魔法を使えるのか?”
A. 実はすごい科学だからです。”
 
これだけでオッケー。
「我々の世界とリンクしていたのだ!」って軽いどんでん返しを入れることで、物語にも奥行きがでますしね。本来非現実である魔法ファンタジーに、「リアルさ」というエッセンスを加えることのできる唯一に近い手段なわけです。
これは「物語の説得力」=「リアル」という短絡的で視野狭窄な結論に向かう危険を孕んだものですが(反対に「物語世界内だけの論理や約束事で読者を納得させるだけのチカラをもっている作品」がござんして、その好例が『HUNTER×HUNTER』)上手くハンドルできれば、現代が抱える慢性的な科学への不信感、末法思想などをとりこんで、テーマに広がりを与えることができます。
まさに、使い手の器量に委ねられた「超科学」なわけですよ。その凄まじいポテンシャルを扱えるかはあなた次第。

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